気温30度を越えた7月18日、白河から甲子トンネルを越えて湯野上温泉まで行ってみた。
新白河までは輪行。西口で降りて山をめざしたが、走り始めて10kmあたりから暑さが効いてきた。基本田んぼ道なので木陰は多くない。ところどころにある木陰で水分を取りながらゆっくり走った。

結論。涼しい。楽勝。
会津には、怖い、埃っぽい、狭いトンネルがいくつかあるが、それらに比べれば甲子のトンネルは明るいし、埃っぽくないし、いざとなれば管理通路も走れるので安全だ。特に暑い日には避暑にいい。それに勾配もあまりなかった。
きびたきトンネルは、一度掘ったトンネルを捨てて、途中から迂回トンネルを掘りなおした珍しいもの。なんでも地すべりがあって一度掘ったきびたき、石楠花、片見の三つのトンネルと2つの橋を廃棄してしまったという。おそろしい失敗を昔はしたもんだ。きびたきトンネルの途中には、廃トンネルの入り口があった。甲子トンネルを過ぎるとあとは一気のくだり。時速40-50kmであっという間に下郷まで降りた。
塔のへつりを経て、湯野上温泉近くにある「中山風穴(ふうけつ)」に寄ってみた。中山風穴は、山の中にいくつかの穴があり、そこから冷気が吹き出ているところ。夏でも涼しいので風穴の周りに高山植物が自生している。
国道のガソリンスタンドの向かい側に案内標示があり、そこから急激な坂を登る。200メートル進むと昔の冷温倉庫跡がある。風穴の冷気を利用して冷蔵庫にしていたらしい。今は復元した石積みの囲いの中に冷気が出ているのだが、入ってみたら恐ろしく寒い。5分といれない。冷気と暖気が接するところに雲が生じていた。
さらに進むと高山植物群落がある。近くに風穴があるはずだが、見つけられなかった。ただ、足元にはこれまた恐ろしく冷たい風が流れていた。そもそも、中山風穴まで行かなくても、このあたりの山の近くを歩くと際立って涼しい風に気づくことがある。おそらく多数の風穴がこのあたりにあるのだと思う。
- 中山風穴への登り
- 冷温倉庫跡
- 冷温倉庫跡の中は寒くて外気との境に雲ができていた
- 植物群落への道。ここから100mくらい歩く。
- 風穴周辺。穴は見つからず。階段あたりに冷気が大量に流れていた。
- 風穴の植物。たぶんこういうのが高山植物かなと。と書いたが違うとのご指摘。ホタルブクロだって。
- 夕刻に湯野上温泉駅へ。
湯野上温泉駅からは輪行で帰った。50kmの小旅行で少し物足りなかったが、気温30度超だからこの程度でがまんした。遠くから来る人は湯野上温泉で一泊すれば自転車天国をいろいろ楽しめる。