国道6号帰還困難区域をバス輪行して南双葉ライド

浪江駅から富岡駅行きのJR代行バスで輪行

2017年11月26日、南相馬から浪江駅へ走り、浪江駅から富岡駅までバス輪行して、富岡町、楢葉町、広野町の南双葉エリアを走ってきた。※2022年9月現在、国道6号線のすべてにわたり自転車・歩行者も通行できます。JRも全線運行中ですのでJR代行バスは廃止されました。

原発事故による帰還困難区域にはゲートがあって入れないが、国道6号や国道114号などは**自動車で**誰でも通過することができる。しかし、オートバイや自転車、歩行者はこれらの道路であっても入ることができない。二輪や歩行者は国道をはずれてどこかの住宅に容易に侵入しうるので、警備のため、四輪自動車だけが通過することが認められている(自動車でも停車するのは駄目)。

これを知らない人が二輪で国道6号を走って帰還困難区域の入り口で警備員に止められている姿をときどき目にする。こんなとき、125cc以上のオートバイなら高速道路に迂回して帰還困難区域をまたぐことができるが、自転車だとバス輪行するしかない(→走って帰還困難区域を迂回するとこうなる)。

浪江駅と富岡駅の間には帰還困難区域があって、震災後、JRの電車は運行していない。しかし、代行バスが両駅の間を一日11回走っており、トランクに自転車を入れてもらって輪行することもできる。→代行バス時刻表PDF

今回は、南双葉一帯を走るため、居住地の南相馬市から往復をバス輪行して帰還困難区域を越えた。

国道6号沿いの自動車販売店

バスで帰還困難区域の国道6号に入ると、震災後放置されたままの建物が並んでいるのを車窓から見ることができる。放射線量は1時間あたり2マイクロシーベルト程度。バスの中にモニタがあって放射線量を見ることができる。また、国道6号にも2箇所ほど線量表示がある。バスは30分ほど走るので、この間の被曝量はおそらく0.1マイクロシーベルト弱になると思う。

なお、日本人が自然から受ける放射線被曝量は年2100マイクロシーベルト。これに加えて被曝量が10万マイクロシーベルト(100ミリシーベルト)増えると癌による死亡リスクが0.5%高まると言われている。

楢葉町に天神岬スポーツ公園というのがあって、競輪の助成で整備された「サイクリングターミナル」がある。今回はここのスタッフらと楢葉町、広野町あたりをブラブラと走った。小春日和で、暖かな一日だった。

南相馬の日の出

富岡駅

富岡駅の北の踏切は、閉まることがない。ここから浪江駅までは2020年3月運行再開予定。

天神岬スポーツ公園

木戸川支流にはサケが15匹以上泳いでいた

天神岬スポーツ公園に戻ったら、10人くらいの子どもたちがレンタル自転車に乗って遊んでいた。

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