2020年10月31日、柳津町の西山温泉から牧沢、四つ谷、高森と集落を走り、大規模林道、飯豊桧枝岐線を通って琵琶首に出て、大成沢、胄中を経て西山温泉に帰った。
琵琶首を訪れたのは12年ぶり、高森や牧沢を訪れたのは8年ぶりになる。最近、家庭の事情などで走る時間がなかったが、一切自然の移ろいを見ずに今年も終えるのかと思うと寂しくなり、柳津の山奥に向かった。大規模林道の博士トンネルは長らく行き止まりのトンネルでシュールな存在だったが、その先が琵琶首までつながったと聞いたので、ぎっくり腰をおして漕ぎ出した。高森から琵琶首に走れるようになるとは想像もしていなかった。
西山温泉のせいざん荘に車を置いて、高森へ向けて走り出すと、8年前と変わらず、移動販売車がにぎにぎしい音楽を静かな山間に響かせて走っている。牧沢の風景は8年前と同じだった。
大規模林道は、相変わらず、山間に不似合いな立派な道で、琵琶首まで通ったためか、キノコやもみじのシーズンだったためか、片手にあまるほどの車に出くわした。
琵琶首集落は、県道がバイパス化されたため、前にもまして静かな集落になっていた。
琵琶首から先は、芋小屋、大成沢、胄中、黒沢、砂子原とノンストップでペダルを回し、西山温泉せいざん荘で露天に浸かって帰路についた。