樹海ライン(国道352号)は檜枝岐村と新潟県魚沼市小出を結ぶ道で、奥只見湖の南岸を九十九折に進む。2011年の新潟福島豪雨以来通行止めだったが、2012年10月1日に全線再開通したので、10月8日体育の日に紅葉の具合のチェックも兼ねて走ってきた。
※2015年に逆コース(小出~会津高原)を走ったのでご参考に。
結論を言えば、
- すばらしい山岳サイクリング道路だ!(走りがいはあるが相当疲れる)
- 道は全舗装で全く問題なく走れる。
- 片側交互通行が5箇所以上あったがストレスはない(待ち時間が短い)
- 2012年の紅葉見ごろは13日以降かな(どうやらもっと遅いらしい)
- 10月8日時点では紅葉はまだ始まったばかり。
気温は、午前中の日が当たらない時間で最低3~4度。昼間で20度近くになる。
参考までにGPS(edge 800)の走行記録
紅葉2012情報
10月8日の時点で、紅葉は山の上部とやブナ林の下の一部の草木が紅葉しはじめていた程度。奥只見観光船が紅葉情報を更新しています。
スタート
スタートは前日夜に新白河駅から。テントをしょって会津田島駅まで走り、3時間ほど寝て、テントを託送し、夜明けとともに再スタートした。関東から来る人は会津高原尾瀬口駅から昼に走り出して、檜枝岐あたりで一泊するといい。
会津田島駅から桧枝岐まで
会津田島駅からは駒止峠を経由する道と、会津高原尾瀬口駅から中山峠を経由する道があるが、関東方面から来る方の参考になるように、後者のルートを選んだ。
桧枝岐から奥只見湖船着場まで
檜枝岐は尾瀬登山のためのベースキャンプ。本来なら宿泊するか、昼食にそばと地元食を楽しむところだが、早朝に通過したので、写真を2枚撮るだけで素通り。
村を通過すると鮮やかな緑に囲まれた道を進み、やがて紅葉の名所、ブナ平に至った。紅葉は、森の下草の類が一部紅葉していただけで、ブナの紅葉はまだまだ。さらに登ると、御池(みいけ)という、尾瀬登山の拠点に到着。尾瀬へ行く人たちでにぎわっていた。
ここの標高1500mがこのルートの最高点。ここから奥只見湖の尾瀬口船着場の標高760mまでは下りの急坂なので、ウィンドブレーカーを着込んで走った。途中、金泉橋という、2011年夏の水害で流失した箇所があるが、仮設の鉄橋があり、問題なく通れた。
金泉橋までの途中、こんな山奥になぜだか民家や畑があった。
尾瀬口船着場までは、驚くべきことに、路線バスも走っていた。
洗い越しといって、沢水が路上を横断している場所が数多くある。ロードバイクで走るのに問題はない。
奥只見湖船着場から銀山平まで
銀山平は、奥只見湖の西端で、尾瀬口よりずっと立派な船着場がある。同じ湖だから両地点の標高差はないのだが、その間には標高差80mから180mくらいの峠が三つほどある。カエデのような湖岸を蛇腹折で道が這っているため、両地点の直線距離は8kmほどだが、道のりは28kmにもなる。これから行く長蛇の上り坂が対岸に見えるのが痛い。山や湖の景色は圧倒的ですばらしいが、延々と続く蛇腹道にお腹いっぱいになる。
銀山平から枝折峠まで
銀山平船着場を過ぎてしばらくすると、自動車は右折して銀山平トンネル(別名シルバーライン)を通るよう標識で案内される。このトンネルは数十キロも続く真っ暗なトンネルのため、二輪車通行禁止。オートバイでさえ通行禁止。したがって、自転車は直進し、枝折峠(しおりとうげ)への曲がりくねった細い山道を進む。標高差300mの道をだらだら登るのだが、疲れている身には遠く感じた。
枝折峠から小出まで
枝折峠を越えたら12%くらいありそうな下り坂を延々と下る(これを逆から登るのはしんどい)。まっすぐ道なりに進むと、どんな方向音痴でも小出駅に着く。
ゴール
本来、小出13:16発の只見線の列車に乗り、1時間20分かけて福島県の只見駅に行き、(只見~川口が不通なので)そこから会津若松まで走る計画だったが、足が遅くて乗り遅れた。かと言って自力で只見駅まで走ったら、翌朝の出勤が不可能になると思われた。潔く諦めて、浦佐駅まで南下し、新幹線で大宮経由で帰った。