米沢~飯豊~山都そば~喜多方~裏磐梯~レイクライン~土湯峠

2015年8月12日、夏季休暇を取って、山形県飯豊町から飯豊トンネルを抜け、2年ぶりに再開通した大規模林道飯豊・桧枝岐線を走ってきた。山形から会津に抜ける道としては米沢から喜多方市に向かう大峠がメジャーだが、その西に山形県飯豊町から喜多方市山都町一ノ木に抜ける大規模林道がある。この道は2年前の2013年6月15日に計画から苦節35年で開通したのに、一か月後7月18日の大雨で多数の崩落が発生し不通になっていた。2015年7月1日に2年ぶりに再開通したというので、次の土砂崩れで不通になる前に自転車で越えてみた。
※冬季閉鎖後、2016年は4月29日に再開通したそうです。

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自宅のある福島市から奥羽線で米沢駅まで輪行し、上杉神社で遠目にお参りしてから、飯豊トンネル経由で喜多方市山都町の蕎麦屋を目指した。蕎麦屋までの距離75km。

上杉神社からスタート

上杉神社からスタート

田沢の道の駅まで行って少し戻った

田沢の道の駅まで行って少し戻った

飯豊町に入る

飯豊町に入る

飯豊トンネルの山形側の道は、特に工事中の区間もなく、全舗装のいい道だった。白川湖というダム湖を過ぎてからは4%~7%程度の登り坂が20km続くので、暑さのために休憩したくなったが、止まるとアブが寄ってくるので止まれない。走りながら水を飲んでやっとのことでトンネルにたどり着いた。

白川湖(ダム湖はここから北に(=後方に)長く続いているらしい)

白川湖(ダム湖はここから北に(=後方に)長く続いているらしい)

飯豊トンネルへ向かう

飯豊トンネルへ向かう

飯豊トンネル

飯豊トンネル

飯豊トンネルはトンネル内に漏れ出た地下水の気化熱のためか、異常に涼しい風が吹いていた。通行する車はおそらく1時間に数台程度だと思うが、照明もあって明るい。

トンネル内部は涼しい

トンネル内部は涼しい

トンネルの福島県側に入ると、真新しい二車線の急激な下り坂になった。道が新しい上に通行量が少ないため、アスファルトの蒼黒さが鮮やかで、センターラインの白と周囲の緑とのコントラストが印象的だった。

飯豊トンネル出口の橋にて休憩

飯豊トンネル出口の橋にて休憩

飯豊の山を下る(右に林道が見える)

飯豊の山を下る(右に林道が見える)

激坂を下ると、突然、5・6軒の民家の小集落に出た。こんな奥地に人が住むのかと驚いたのが飯豊登山口のある川入集落だった。ここを過ぎると、片側交互通行の工事エリアが5か所くらい連続していた。砂利道の区間も100mほどあったが、通行には問題がなかった。途中、「いいでのゆ」という温泉宿泊施設が右手に見えた。こんな山奥にこんなにきれいな施設がなぜに、と思ったが、おそらく飯豊山の登山客などが泊まるのだろう。頭の中には75km地点の蕎麦屋しかなかったのでこの日は素通りしたが、次回はゆっくりと風呂に入って蕎麦を食してみたい。

しばらく下ると一ノ木集落に出た。一ノ木は思いのほか大きな集落で、廃校になった「山都第三小学校」という鉄筋コンクリの小学校が躯体を持て余していた。

一ノ木集落と廃校になった小学校

一ノ木集落と廃校になった小学校

さらに下ると相川集落。ここから先は覚えのある田舎道で、山都町の蕎麦屋「萬長」まで迷いなく、75kmを走り切った。萬長ではソースかつ丼と蕎麦のセット1500円を食べた。山都は蕎麦がおいしいことで有名で、店は20人ほどの客でにぎわっていた。

萬長でそばとソースかつ丼

萬長でそばとソースかつ丼

萬長から自宅のある福島市まで100kmある。JR山都駅から輪行で帰る選択もあったが、喜多方・裏磐梯を経由して土湯峠越えで自走で帰った。

会津盆地と雄国山麓の奥に磐梯山頂(喜多方市慶徳から)

会津盆地と雄国山麓の奥に磐梯山頂(喜多方市慶徳から)

桜峠は暑くてめまいがした

桜峠は暑くてめまいがした

裏磐梯は檜原湖南岸

裏磐梯は檜原湖南岸

小野川湖と向こうに檜原湖

小野川湖と向こうに檜原湖

秋元湖

秋元湖

安達太良山の裏側が右上に見えた

安達太良山の裏側が右上に見えた

左奥に磐梯山、飯豊方面に日が沈む(土湯峠から)

左奥に磐梯山、飯豊方面に日が沈む(土湯峠から)

土湯峠を越えると雲の向こうに福島盆地と信夫山が見えた

土湯峠を越えると雲の向こうに福島盆地と信夫山が見えた

飯豊トンネルの峠道は会津人にもほとんど知られていないが、ここと大峠道路を組み合わせるとループコースになる。一ノ木から奥川へ折れて新潟へ走ったり、山都から西会津町野沢経由で奥会津方面に南下したり、いろんなパターンが組める。初夏の雪解け時期は山の雪渓がきれいにちがいない。いい道を見つけた。

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