峠道は、雪が解けて、草木が茂る前の若葉の時期がベスト。2014年4月29日、随分前から行きたかった滝沢峠と沓掛(くつかけ)峠をMTBで走った。
高速バスで、現在住んでいる福島市から会津若松市へ輪行し、バスの終点、東山温泉の御宿東鳳の前からスタートした。最初に東山温泉近くの松平家御廟を訪れた。御廟の正面入口は、御宿東鳳より市街地側にあるが、管理人用の裏口が御宿東鳳の前の坂を背あぶり山方面へ上ったところにある(ヘアピンカーブ3つめ)。
御廟参拝の後、滝沢峠へ向かった。滝沢峠の入口は、白虎隊自刃地、飯盛山の近く、滝沢本陣前を登ったところにある。滝沢本陣から滝沢峠を越える道は、旧街道と明治期につくった南新道、昭和期につくった北新道の三本がある。北新道はその後国道49号線になり、今は49号線の旧道になっている。今回は南新道を登り、帰りに旧街道を下った。結論を言えば南新道は風情があんまりない。ここを登るよりは舗装された北新道を登って、風情ある旧街道を下るか、上下とも旧街道を走るのがいい。ただし、旧街道は急坂が多いので押して登ることになると思う。
金堀集落から沓掛峠へ向かった。沓掛峠への道は比較的走りやすい。ヘアピンカーブを4つほどで沓掛峠へ出た。随分前からナビ(Garmin edge 800)に登録していつでも行ける状態にしてあった沓掛峠。しかし、峠付近は近隣に養豚場があるらしく、かなり臭い。また、沓掛峠を越えてすぐの道は重機が入って林道工事をしていた。若干興ざめだった。
沓掛峠から、旧白河街道を辿り、穴切の一里塚、赤井集落を経て、赤井の銀杏へと走った。
赤井集落から、特別天然記念物である赤井谷地の南をぐるっと周り、戸の口原の古戦場へと向かったが。。。
赤井谷地の南を走っていたところ、クマに出会ってしまった。下写真の道の左の林の中にクマがいるのを知らずにのんびり走っていたら、気がつくと左手15mほどに毛並みのいい、つぶらな瞳のクマがいた。一瞬見合ったが、すぐにクマが藪に逃げ込んでくれた。
上の写真の中断やや左を拡大して見るとクマの姿が小さく写っていた。
戸の口原(大野ヶ原)から赤井谷地の北側を走り、強清水でいつもどおり清水を汲んだ。清水屋で饅頭のてんぷらを二つ食べた後、沓掛峠の来た道を逆に辿って金堀集落から滝沢峠の旧街道へ向かった。
金堀からまっすぐ道を登ると舗装が途切れ、ほどなく滝沢峠になる。戸の口原戦場跡から滝沢峠のあたりには○○人墓というのがあちこちにある。戊辰戦争の戦死者を村の人たちが弔ったもの。
滝沢峠の旧街道を下るのは天国だ。道はよく保持されていて、新緑が気持ちいい。いつまでも走っていたいほどだが、下り坂はすぐ終わる。あっけなく出発点の滝沢本陣まで戻ってしまった。
コメントありがとうございます。白虎隊ルートですか。おもしろそうですね。私、下調べしてから走ったのですが、沓掛峠から先は石の道標の示す道がわからなくなったり、あるはずの墓が見つからなかったりしました。MTB行軍のレポートブログを楽しみにしてます。
初めまして。すごくいい旅されてますね。私は歴史ポタリングが好きですが、来月白虎隊の進軍ルートをMTBで訪ねたいと思っております。沓掛峠から金掘→滝沢と走る予定ですが何かアドバイスがあればお願いします。