2010年11月20日、お天気に誘われ、会津盆地の周縁と只見川沿いの村めぐりに走った。
鶴ヶ城~サイクリングロード~馬越
この日は高速バス輪行して鶴ヶ城前から出発した。高速バスは福島、郡山、いわき、新潟、仙台、新宿から会津若松まで出ている。若松は晩秋の会津盆地名物、朝霧でモヤっていた。大川サイクリングロードを走った後、馬越(芦ノ牧温泉駅の東)から右折し、盆地の南の縁を辿った。
いつもの通り、クリックで写真拡大、さらに写真の右又は左クリックで次又は前を表示します。
- 鶴ヶ城のお堀
- 大川サイクリングロード
- 馬越(芦ノ牧温泉駅近く)
左下り観音の激坂
最初に左下り観音に立ち寄った。左下り観音は会津三十三観音のひとつで、自転車友達から登りの道が厳しいとは聞いていたがその通りだった。会津を走りはじめて三年半、自転車を押したのは安藤峠以来2度目となった。実際、ペダルを漕いで登るより押した方が速く進む。漕いだらタイヤが落ち葉やコケで空回りして進まなかった。道というより登山道に近い。
- 左下り観音への坂
- 左下り観音参道を振り返って
- 左下り観音
会津盆地の集落めぐり
その後は、福永、八重松、藤田、領家、富岡、赤留の集落を通った。
- 籾殻の畝と柿
- 公園に銀杏
- 八重松集落
藤田には、集落の中心部に掲示板があり、緑の鉄板に「今月の休日」とか、集落のみなさんへのお知らせがチョークで書いてある。これがなんともいい。この村の人は勤勉でいい人達に違いない。今日行ってみたらやはり「今月の休み」や行事が書かれていてうれしかった。21日「家庭の日」ってのがまたいい。まじめだ。掲示板の向かいには紀元2600年記念の時計塔がある。この中の時計がちゃんと正確に動いている。まじめだ。
- 藤田集落(左に掲示板、右に時計塔)
- 藤田の掲示板
- 紀元2600年記念時計塔
藤田のとなりが領家と富岡。市野峠の記事でイザベラバードが通ったかもしれないと書いたところだ。二つの観音寺を改めて見て、これがバードが書いた金色の二つの塔とは思えなかったが、富岡の銀杏は金色の塔のようにきれいであった。
- 領家・富岡あたり
- 富岡の福生寺
- 領家の常楽寺
馬の墓は、変な名前の小集落。廃業した造り酒屋の立派な屋敷がある。
- 北村の銀杏(会津美里町旭三寄)
- 馬の墓(会津美里町旭三寄)
- 冨川の銀杏(会津美里町旭三寄あたり)
銀杏(いちょう)
どこの集落にも銀杏の木があった。丁度よく色づいていて、黄色のネギ坊主が遠くからでもポッコリと見えるので、簡単に見つけることができる。会津で銀杏といえば、古町の大銀杏、赤井の大銀杏、喰丸小学校の銀杏、長床の銀杏、大正寺の銀杏を見たいところ。しかし、いずれも遠すぎた。この日、二日酔いで午前10時スタートだったので、遠くの大木はあきらめて、比較的ご近所の名もない銀杏を愛でて走った。
- 藤巻神社の大銀杏
- 福泉寺の銀杏(会津美里町)
- 赤留の銀杏(会津美里町)
赤留峠
赤留の集落までは何度も行ったことがある。県道赤留塔寺線の終点で、奥会津自転車ツアーでも通った。その先に峠があるのは知っていたが、車でも自転車でも通ったことがなかった。今回はじめて赤留集落を過ぎて、柳津へ向け、赤留峠を越えた。赤留峠は平地との標高差が300m。全て舗装。普通の峠道だった。ただし、峠を越えT字にぶつかったところで左折してもうひとつ標高差150mの峠を越えなければならない。二つめの峠の名前は知らない。市野という小集落のあるあたりだ。ちなみに私はT字で誤って右折し、旧新鶴村の佐賀瀬近くまで下ってしまい、余計に登った。
- 赤留集落
- 赤留あたりから磐梯山を望む(別の日の撮影)
- 赤留峠への道
- 赤留峠から会津盆地を望む
- 赤留峠(振り返って撮った)
- 佛沢集落
市野を越えるとあとは柳津町の中心部まで道なりに下るだけ。下りはいつも気持ちいい。途中、いくつか小集落があるが、どれも山里の雰囲気を持っていた。峠を越えて最初にある集落「軽井沢」は、棚田と桐畑の上にあり、田畑がよく管理されていた。老夫婦が湧き水で野菜を洗っていた。
- 軽井沢集落
- 軽井沢で野菜を洗うご夫婦
- 棚田の上に軽井沢集落
柳津では虚空蔵尊に立ち寄った。庫裡のもみじは終わっていた。残念。自宅に戻ってから民報新聞のウェブで知ったのだが、奥之院本堂の裏手には七色もみじという樹齢700年の木があるそうだ。知らなかった。見逃した。それでも、ちらほら紅葉が残っていて、十分きれいではあった。
- 柳津へ
- 只見線をくぐり柳津へ
- 虚空蔵尊円蔵寺
- 虚空蔵尊にて
- 虚空蔵尊のもみじ
- 虚空蔵尊の前
只見川沿いを山都へ
柳津から只見川沿いを下って、片門、高寺、西羽賀、川井と走って喜多方市山都へ行った。もう日が暮れそうなので、山都で蕎麦を食べて、タイミングが許せば山都駅から輪行で帰ろうと思った。4時に山都駅に付き時刻表を見たら若松行きは6時22分しかなかった。そんだけ時間があれば若松まで自走した方が断然早い。
- 片門
- 川井橋から只見川
- 山都町
ふと下り時刻表を見ると4時6分にSLが通るとある。これは一ノ戸鉄橋へ行くしかないと思って走り出したが、すでに遅し。踏み切りで引っかかってしまった。というわけで、踏み切りのSLと一ノ戸鉄橋を別々にカメラに収めた。鉄橋の周辺には撮り鉄ちゃんが30人くらい集まっていた。
- 山都でSLばんえつ号
- 一の戸鉄橋
- 山都で日没
サイクリングロードを南へ
結局、山都蕎麦のタイミングを失った。日も暮れたので、喜多方へ出てサイクリングロードを走って若松へ帰った。
MTBいいですね。ブログ見て涎出ました。
私も落ち葉で埋まった道を走りたくて、美女峠とか、下野街道の旧道とか、舟鼻峠から入る林道らしき道とかを地図で眺めています。
うちは財務大臣が。。。
赤留峠から軽井沢まではまだ行ったことがないので、嬉しかったです。
銀杏の名所もありがとうございました。
まだまだ会津のあちこちに行けそうです。
最近MTBを購入しまして、やっとダートも行けるようになりました。
syuzoさんの行かれた峠を追認したいと思います。