福島県の代表的な山岳観光道路を4本走った。距離250km。登った標高は累積4700m。(2012/7/21)
ほぼ同じコースを2010年10月にも走ったが、ゴールドラインを通って磐梯山をぐるっと回った分だけ、そのときより長い。
夏は、基本的に早朝しか走らないのだが、7月21日の天気予報は最高気温が22度ぐらいで「曇り一時雨」だった。土曜日で日が長くて気温が低いとなれば、「いってみっか」、第4回グランフォンド福島のコースに。
大会となると鈍足は焦って無理し過ぎるか、チェックポイントで落とされる。単独行ならマイペースで完走できるかもしれない。
このルートを走るなら、土曜で、日が長くて、涼しい日に限る。日曜に走れば月曜に出勤できないおそれがある。日が短かければ闇夜に茂庭の山道を走る羽目になる。晴れで気温25度以上なら体がもたない。
日の出とともにスタートした。
山はすっぽり雲の中。つばくろ谷にかかる不動沢橋は案の定まっしろ。
ところが不動沢橋から100mも登らない標高1300mあたりで突然雲を抜けた。ずっと白一色の中を登ってきたので、緑と青の世界が、見たことがないような鮮やかさだった。
いつも豚汁を食べる浄土平のレストハウスは早朝だから開いてない。アクエリアスだけ自販機で買って進む。最高点では、この日携帯した古いデジカメのタイミングがつかめず振り遅れ。標高がフレームに入らなかった。
レイクラインは登ったり下ったりする道。この日のルートの中にあっては、坂のうちに入らない気がする。最高点ではまた振り遅れた。
裏磐梯のセブンイレブンでシュークリームとコーヒーで休憩し、桧原湖南岸を通って磐梯山ゴールドラインへ。頂上の八方台は登山口になっていて、写真をとってもらう人を探すのに1分はかからない。2年前にここで写真をとったときは、ここが最後の頂上だったので思わずバンザイしたが、今回はまだ中間点にも達してないので腕も上がらず。このあたりはまだまだ元気。
猪苗代湖をチラっと見て、磐梯山を左にしてぐるっと走り、再び裏磐梯へ。
桧原湖の北岸にある桧原歴史館に山塩ラーメンの店が入っている。ここの「赤魂」(あかだま)は辛味噌の玉と上等なチャーシューがのっていてうまい。いつもサイクリングではコーラとおにぎりくらいで済ますのだが、前回、空腹のため鳩峰峠の途中でへたってしまった反省もあり、コースをはずれてラーメンへ。
ラーメンはうまかった(写真を撮り忘れた)。汁まで完食。体重が1kg増えた。
そこから走りが乱れた。
胃がふくれて苦しくなったところで、空は快晴、edge800の気温表示は日射を受けて30度。そこにスカイバレー(白布峠の道)の急斜面で、まったく走れなくなった。空腹で走れなくなった経験は多いが、満腹で走れなくなったのは初。なんとか登ったが、頂上を越えたところで、なぜか体がしびれて動けなくなり、大の字休憩を15分もとった。ぶっ倒れるまで走りたい、とスタート前に思っていたのだが、ある意味、願いがかなってしまった。
白布峠を越えれば、あとは暗くなる前に鳩峰峠の頂上をめざすのみ。水窪ダムを通り、猿を蹴散らし、ブドウマツタケラインという広域農道を走って、最後の峠へ。
鳩峰峠では、再び雲の中へ。雲というか霧雨というか、ひどい天気だった。道は薄暗く、すれ違った車は1台だけ。この峠は、晴れの日や紅葉シーズンに通るのはいいが、雨の日や雲が低く垂れ込める日の夕方に走るのは(特に都会人には)おすすめしない。
すでに体力はなく、胃の調子が悪いのでコーラでしか補給ができず、ペースは上がらなかった。
頂上では、前回と同じく10秒シャッターで記念写真。普通に撮ったつもりだったが、疲労感が滲んでいる。
鳩峰峠から先は下るのみだが、距離的には長い。雲の中を下り、摺上川ダムで雨がやんだかと思ったら、飯坂から先は再び雨降りになり、しんどかった。
夜の8時近くに出発点に戻った。結局、15時間かかった。長い旅だった。
反省
- またも補給に失敗した。コカコーラ3本、ペプシブラック1本、アクエリアス1本、お茶1本、おにぎり2個、シュークリーム1個、ラーメン1杯。これでもエネルギーの過不足がうまれた。
- カメラは新しいのを持っていくんだった。
- 半袖、長袖、ウィンドブレーカー、タオルを持参。この選択はよかった。長袖はなくても可。
- 地理に不案内な人なら白布峠からまっすぐ米沢に下り山形新幹線で輪行するといい。磐梯山ゴールドラインを下ったところでゴールとし磐梯町か猪苗代町から輪行するもよし。鳩峰峠を夕刻や天候の悪い日に走るのはすすめない。
- edge800がバッテリー切れを起こし、再起動したときにデータ保存に失敗。ハードリセットの憂き目に。
- 体重は直後で1キロ減ったが、すぐリバウンドした。
- 次に目指すは檜枝岐からの樹海ラインと六十里越。