いわき市に用事があったので、自転車で行った。ついでに鮫川沿いを登るルートを走ったことがなかったので、行ってみた。
福島から小野町の間の阿武隈高地はどこを走っても似たようなもの。上り坂があって下り坂がある。その繰り返し。
小野町から夏井川沿いを下る道は趣が変わって、美しい渓流沿いを緩くひたすらに下る。急すぎず、適度に曲がりくねっていて、自転車で走るには最高の道だ。というわけでこの日173kmの行程中にすれ違った10人の自転車乗りのうち9人はこの30kmあまりの間で出会った。
いわき市で用件を済ませ、忙しい市街地を逃げるように走り抜け、いわき湯本から御斎所街道と呼ばれる道に入った。
御斎所街道は鮫川村・古殿町を経ていわきへ流れる鮫川に沿って走る道。小学生の頃、車で走ったときはくねくね曲がる細い道が延々と続いたと記憶しているが、今は新しいトンネルがいくつかできて、誰でも楽に走れる道になっていた。夏井川沿いの道ほどではないが美しくいい道だった。
ここの峠道は驚異的になだらかだ。登っている気がほとんどしない。いつの間にか古殿町に入り、石川町に入った。石川町に入ってすぐの田園に分水嶺があったらしいが、全く気づかなかった。平地なので分水「嶺」と言わず、分水界というらしい。どうやら浜通りへ流れる川と中通りへ流れる川があって、二つは用水路でつながっているとも聞いたが、どういうことか。次に行くときに確かめたい。
磐城石川駅から、はじめて水郡線に乗って、輪行して帰った。