山形県米沢市から大峠を越え、喜多方市、会津若松市、猪苗代町を経て、土湯峠越えで福島市へ走った。桜や、湖や、耕作が始まっている春の風景が美しかった。
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今年の米沢市は桜が遅く、ソメイヨシノが満開。
大峠トンネルには4年ぶりに来た。標高は600mしかないから米沢からは比較的楽に登れる。ここから下ってトンネルを7つくらい通り抜けた。
旧熱塩加納村に下りて日中線記念館に立ち寄った。
喜多方市内にある日中線跡のしだれ桜は、一部散っていたが、まだまだ見ごろ。市内のラーメンやはGWでどこも長蛇の列だった。
八葉寺に行くため雄国の田畑の間を抜けた。いつもながらすばらしい風景。
康保元年(964年)空也上人が開基したとされる八葉寺。会津盆地の北東、旧河東町の冬木沢集落にある。会津の家では、新盆にこの寺に詣でる風習がある。
八葉寺からJR線広田駅へ出て、駅前のお菓子屋で「ねじりパン」を久しぶりに食し、国道49号の坂を自動車に追い抜かれながら登った。猪苗代の入り口にある強清水(こわしみず)で水を汲み、近くの店で名物の饅頭天ぷらを食べた。
猪苗代湖の会津盆地側に安積疎水の水門がある。昔はここが猪苗代湖から流れ出る水の唯一の出口だったので、ここで水位調整して郡山側へ水を流した。
十六橋を越えて猪苗代湖の北を走った。この辺から野口記念館までは渋滞していて、自動車を100台ほど追い抜いた。
こんなにボートが漕ぎ出ているのを見るのは久しぶり。
長浜には捨てられたボートや古タイヤなどが山積みになっていたが、5年前にトラック5台分を片付けた。今でもゴミがないのを見て安心した。
サイクリングロードを走り観音寺川へ向かった。
観音寺川のソメイヨシノは8分咲き。川幅が狭いので、やさしい、ほのぼのとした雰囲気がある。
磐梯山の麓の「磐椅神社(いわはし神社)」に「会津五桜」のひとつ、大鹿桜がある。三分咲きくらいにはなっているだろうと訪れてみたがはずれた。開花は5月10日ごろか。
天暦元年(西暦947)、村上天皇の勅使が奉納したサトザクラの一品種の八重桜(子菊桜)で、福島県緑の文化財登録第1号だそうだが、樹勢がよくない。神社全体の雰囲気もいまひとつで、おごそかさが感じられない。
磐椅神社の前を340年前に造られた土田堰(はにたぜき)という農業用水が流れている。ロードバイクではあったが、その土手を辿って秋元水力発電所方面へ向かった。
土田堰から秋元水力発電所前を通り、土湯峠へ向かった。ここから土湯峠(標高1240m)へ標高差600mほどを登った。
土湯峠はめちゃ寒かった(1℃)。長袖のシャツ二枚の上に薄いウィンドブレーカを着たがそれでも寒い。輪行袋でも被ろうかと思ったが、それでは手が出ないので我慢した。ここから福島市へ、暗闇の中、標高差1200mを一気に下った。