これが「自転車で会津」のはじまりだった。
この地図は、復路のルートだけを示している。当時、カメラがなく、以下は31万画素古式携帯の写真。写真はほとんど往路のもの。
私は新潟から帰る途中に安田のビジネスホテルで一泊したが、会津で近道を走れば往復260km程度だから、猛者なら日帰りも不可能ではない。もっとも今の私なら高速バスかJRを使って片道は輪行する。
西会津町から津川あたりへの道はおすすめだ。自然があり、宿場の面影を残した町があり、のんびりした雰囲気がある。もちろん国道49号じゃない道を通るべし。
新潟平野に出たらひたすら平地で退屈した。平野の川沿いを走ったから基本的に何もない。平地だけに橋などと目標物が果てしなく遠くに見えるのがつらい。会津盆地に戻ったら、雪を頂いた飯豊の山々や磐梯山がいつも背景にあり、川端の菜の花とのコントラストも美しく、ふるさとに帰った実感がした。山を近くに見て育ったから山が見えないのはさびしい。
新潟平野の阿賀野川沿いを走るなら、南岸より北岸が断然いい。往路は南岸を通ったが、交通量の多い狭い県道が長くてとても危険だった。上の地図は北岸ルートを示している。北岸は堤防道が長く、県道に出ても交通量が少ないので、気分よく走れた。
新潟では海岸に出て水にさわっただけで引き返した。折角新潟に行ったんだから、海以外も見てくるべきだったと今は思っている。