※2015年9月9-10日の豪雨災害で安ヶ森峠は通行不能。数年続くと思います。
安ヶ森林道は栃木県側が全て舗装で、福島県側が全てダート。ダートを上って舗装を下るか、その逆のどっちがいいか自問している人がウェブのどこかにいたが、私は最終的に高杖と猿楽の蕎麦畑に行きたかったので、栃木県側から舗装を上ってダートを下った。
- 安ヶ森峠
- 安ヶ森峠のダート
- 安ヶ森林道(福島県側)
ダートを下るのはシクロクロスではかなり辛かった。15kmかけて標高差470mを下るのだが、終始ガタガタと耳の穴が痒くなるほど揺らされた。やっとのことで坂を下りきったかと思ったらパンクした。ダートもピンきりだが、整地された部分は2割もなく、どちらかというときりに近い。だからオフロードオートバイ乗りには評判の道らしい。MTBならやはり楽しいかもしれない。
栃木県側はいい舗装道だ。細く蛇行した道は自然を近くに感じることができる。ただ、道を横断するU字溝のグレーチングはところどころなくなっているから、スピードを出して下るなら注意が必要。
- 安らぎの森の近くの沢
- 安ヶ森峠への道
- 眺望が得られる場所は少ない
緑の美しさは10年前と変わらなかった。湯西川温泉から近いところには「安らぎの森」と名づけられたキャンプ場があるが、栃木県側の広葉樹の森はちょうどよい具合に日が差し込み、ほんとうに安らぐ。福島県側の緑はもっとワイルドで沢が美しい。鱒沢というだけあって、釣り人が多いのだが、あの沢の釣りは釣果がなくても楽しめると思う。つらいダートの道もこの風景に入れれば美しく見えた。
- 安ヶ森林道2(福島県側)
- 鱒沢
- 安ヶ森峠への入り口(福島側)
安ヶ森へ向かうため、JRで輪行し、東北本線の矢板駅からスタートした。461号(日光北街道)を西に走ったが、街から離れると期待通りのナイスな田舎道で、故郷に変わらぬ様子に親しみがもてた。舟生という地区では、旧道好きの私としては不覚にもバイパスを通ってしまったが、なぜかこのバイパス、本道のわきに自転車や農耕車用と思われる3m幅の立派な道があり、5kmにわたりのんびり田園走を楽しめた。
鬼怒川、川治と温泉街は停まらずに駆け抜けた。このあたりの道も自転車で走るには変化があっていい。
- 川治温泉あたり
- 湯西川ダム湖
湯西川温泉に向かう道は、至るところがダムと道路の工事中で、騒音と埃がちと辛かった。工事は2011年いっぱいは続くと地元のおばちゃんが言っていた。今の道がダムに沈み、渓流沿いの細道が空中を駆けるコンクリート橋とトンネルに置き換えられるのは残念だが、埃っぽくてうるさい工事が止むのはよしとしよう。新しい空中道路には自転車道もあるらしいし。
- 湯西川温泉へ
- 工事中の道
- 新道には歩道・自転車道があるようだ
金曜日だったので湯西川温泉に人影は少なかった。温泉を我慢して安ヶ森の峠道へ入った。
- 湯西川温泉
- 伴久ホテル手前を右折し安ヶ森峠へ向かう
安ヶ森を越え、ダートに神経を使い、パンクもしてしまい、すっかり疲れ果てた。高杖高原のソバ畑の夕暮れを見ようかとの計画をとりやめ、湯の花温泉の石湯へ直行。ここは200円で入れる小さな共同浴場で、混浴。昔の娘さんと世間話をしながら入れる。この日は娘さんこそいなかったが、80過ぎの話好きのじいちゃんからお湯の自慢をたっぷり聞いた。
- 湯の花温泉石湯には大きな石がある
- 石湯の湯船
- 石湯の外のベンチで休むといい
夜は星空の美しさにギクッとした。すばるもパッと見でそれとわかった。星だらけの田舎で育ったのにすっかり星空を忘れていた。湯の花は隣の木賊とならんで一級の田舎温泉だと改めて思った。
ときどきブログを拝読してます。いい写真や文章や引用される詩に癒されます。
安ヶ森はいいところでした。あのあたりは湯西川とか、奥鬼怒とか、まだまだいい道がありそうです。
10月に主催するツアーの準備をするので、今週末の南会津一周には参加しません。40人くらい参加するらしく、楽しそうです(主催者は大変だろうな)。
そのうちどこかでお会いできそうですね。
はじめまして
喜多方に住んでいるオヤジ自転車乗りでききょうやともうします。
いつも拝見していましたが、今回の安ヶ森は行きたいところです。
ダートなので行けないでいました。湯西川も五十里湖から一周したいですね。
昨年南会津一周に参加されているようですが、今年初めて参加いたします。
もし今年参加されているようであれば、いろいろお話も伺いたいと思っています。