博士峠は長い峠だ。峠の清水だけを楽しみに走った。ここの清水は、会津のお茶の先生がお茶をたてるときわざわざ汲みに来るほど。ちなみに、峠を越えて昭和村に入ったところにも「橅(ぶな)清水」がある。
新鳥居峠ははじめて越えた。玉川渓谷が美しく、険しくもなく、自転車で越えるにはいい峠だった。
峠の途中に天狗の冷泉がある。
新鳥居峠を下って平地に入り、伊南川沿いを走る。日陰がないので、昼日中の走行はつらい。川では多くの人が釣り糸をたれていた。
伊南川沿いを走る道は内川で桧枝岐村村方面と旧舘岩村・田島方面へ分かれる。分岐点近くにはお堂がありそのわきにも清水がある(追記:2012年流失したらしい)。
最後に越えた旧中山峠は、噂には聞いていたが西側(八総から峠まで)の路面がボコボコ。アスファルトが流失した部分もあった。しかし、森の中を走るので涼しくて走りやすかった。ここを登る前に、旧舘岩村の金丸でソースカツ丼を食した。これが効いた。エネルギーが出て、この日3つ目で最高標高ながらかなりのスピードで上りきった。
旧南郷村ではきらら289でトマトソフト、田島では米粉パンを食べた。両方ともおいしかった。
博士峠と新鳥居峠を越えたうれしさで、旧南郷村のきらら289にて温泉に浸かってしまった。これは気持ちよかったが、体力をロスしたかもしれない。その後にソースカツ丼を食べるまでの平地の数十キロが辛かったのは、日よけの木がなかったことのほかに、きっと温泉で遊んだ罰だ。