安藤峠を越えるために鶴ヶ城の前を早朝に出発した。東山温泉、東山ダムを越え、道はだんだん細くなったが、正雲寺までは路面は舗装だった。正雲寺を越えるとダートとなったがそれでも路面は整っていた。このまま峠まで行ってくれるものと信じていた。
が、しかーし。
登るにつれて道がだんだん荒れ、昔の街道によくある大きな玉石敷きの道や、川底のような道が現れた。両側から伸びる草や枝が幅を狭くし、ぴっかぴかの自動車なら引っかき傷でオーナーが泣くよな道に。それが、気分的には延々と続いた。それまで自転車を引いて歩いた経験はほとんどなかった。こういうときのためにシクロクロスに乗っているが、ここではどうしようもなく、はじめて長く歩いた。
すれ違ったのはオフロードオートバイの一行数名だけ。そういうマシンやMTBで走るには確かに向いている。
頂上近くになって、布引高原の風車がすぐ近くに見えたが、立ち寄る気力はなかった。
峠を越え、天栄村側に入ると、依然ダートが続いたが平らで広く走りやすい。ほどなく舗装道路になり、その後は天国のようなサイクリングで湯野上温泉まで滑るように走った。
湯野上から会津若松へ抜ける118号の下郷トンネルは空気が悪く、かつ危険。
芦ノ牧温泉駅(上三寄)の牛乳屋食堂でラーメンを食して帰った。
カメラを忘れたのでこの間の写真はない。残念。
今後、安藤峠にMTB以外の自転車で挑むことは、多分ない。